TIME、これからの日本を語る

http://www.time.com/time/asia/2003/cool_japan/story.html
追記:情報元はゆらくらくらげさん


TIMEで日本特集をしているようなのですが、その中の記事の一つが
おもしろかったので紹介。
多少長いので超簡単に要約すると、「日本は工業製品を売る時代は終わった。
これからはPOPカルチャーを世界に輸出してCoolな日本になる」
って感じです。これ系の話題は最近よく耳にしますが、アメリカのマスコミが
扱っているのを見るのは初めてなのでなかなか興味深かったです。


POPカルチャーの中には音楽やファッションをはじめ、当然我らがマンガ、アニメ、
ゲームが含まれるわけで、それがTIMEなんかで取り上げられたりすると
ああついに始動するんだなあとしみじみ思ってしまいます。
個人的な予想としては、今後一番伸びる可能性を秘めてるのがマンガ、
その次がアニメで最後はゲームかなと。マンガは日本の出版の約4割を占めていて、
最近では大人も子供も読むものとして認識されていますが、アメリカでは
コミックは大人が読むべきものではない上、本自体、あまり読まれる傾向が
ありません。通勤手段も車なので、移動中雑誌や本で暇を潰すってことも無理。
というわけで、現状でマンガはほぼ未開。翻訳されたマンガもここ最近
ようやく一般向けの大型書店でも扱われ始めた段階です。
これは逆に見れば市場が未知数なわけで、うまくマーケティングして市場開拓
できればかなりの結果が期待できるんではないでしょうか。


逆にゲームは、市場が結構固まってる分大きな飛躍は期待できないんじゃない
かなと思います。これに関してはあんま詳しくないんで詳しいコメントは
控えます。


最後にアニメに関してですが、これは一体どうなるのか、相当難しい
分野じゃないのかなあというのが現状での意見です。
最近のアニメは子供&ファミリー向けとオタク向けに二極化しているわけですが、
そのどちらも市場を拡大していくのはなかなか大変かなあと。
まず子供向けアニメに関してですが、これはピクサーの作品とか妙にリアルな
キモい猫に勝ってるか劣るかはよくわからないですが、とりあえずだいぶ
善戦していると思います。たまに付き合いのあるファミリーの小学生の息子は
ポケモンだったかデジモンだったか遊戯王のカードが学校で流行してるとか
言ってニコニコしながらコレクションを見せてくれるし、街を歩いていても
結構広告を見かけます。これはもうだいぶ浸透しているなあと。
なのでここでの問題は、もうこれ以上引っ張ってこれる作品がそう簡単に
見つからないんじゃないかなと。
アメリカのメディア系の会社は結構血眼になって次のHIT作を探しているようですが
探しても日本にないもんはないわけで、なかなか大変らしいです。


となると、これから売っていくのは青年向け、オタク向け、少女漫画
なんかだと思うのですが、青年向けのマンガはあまりアニメ化されてない、
オタク向けは萌えばっか、少女漫画は、うーん、意外とねらい目?
あ、腐女子向けを忘れてました。YAOIは人気だけど、一般に売れるようにするのは
難しいだろうなあw もし国が本格的に基幹産業にする気なら、やっぱ
外市場を意識した作品づくりとかするんですかねえ。
逆にこのままだと売る作品が見つからないんじゃないかと、結構本気で
おもったりしてしまいます。


関係ないですが、日本の超最先端の萌え作品が、「前衛的だ」などといって
アメリカのファッションに取り入れられたら最高におもしろいですねw
日本でも現代思想がファッションになったことがあるわけですし、
何がどうなるかわかりません。アメリカのオシャレ軍団が萌え萌えするどころか
NYコレクションあたりにまで現れたりしたら爆笑を通り越して感動ですね。
コテコテのラブコメは嫌われますが、ストーリーを剥奪され属性の集合体
となった萌えキャラは、突然変異を起こしてやれば村上隆じゃないけど
アホなことになるんじゃないかななどと思って期待しております。
そしたら逆輸入とか始まってもっとおもしろそうだ、haha。


例えばわたおにが超coolな世の中、どうでしょう?