日米、萌えの構造

現在授業の方がかなり立てこんでるので数日更新が滞りそうです。
ネタ自体は豊富にあるので、そのうち手が空いたときまとめて
うぷします。


ちなみに今日はアニ研の友達とレストランに行ってきたのですが、
そこで萌え一筋のオタ(その場にはいない)が、あれは引篭もり
だとか(ちゃんとHikikomoriって言ってた)、ああなっちゃダメだみたいに
叩かれてました。以前のハロウィンパーティでも、ラブひな命のオタが
猫耳しっぽのコスプレ婦警に退治される寸劇をやってたりもしてるところを
みると、ここアメリカでは(も?)萌えオタはあまりいい目で見られて
いないようです。


ところでラブひなアメリカオタに与えた影響はだいぶ大きいらしく、
例えば好きなアニメなどを聞いても、「ラブひなみたいなのも見るけど
どっちかというとカウボーイビバップみたいなのが好きだな」とか、
ラブひなはいちお全部買って見たけど、それほどいいとは思わないな」
のように、こっちから聞いてもいないのにラブひなを持ち出して、
結局好きなんだか嫌いなんだかよくわからんコメントを残してくれます。
これが「ラブひなマンセー!!オーイェ!!!」となると一気に
周りから白い目で見られることに。アンケートでは確かに萌えを
感じているようでしたが、萌えばっかりというのはどうにもよくないようです。


この理由を分析するのはまた一仕事になりそうですが、現状の妄想を
書き連ねるとすると、それはやはり萌えに関する文脈の不在が要因の
一つなのではないかと思います。日本の場合は、うる星やつらなどの
ブコメアニメが土台をつくり、そこにエヴァから入った集団が
セーラームーン等で成熟したキャラ萌え同人文化に触れ、
さらにオタ系各社がキャラを売りにしたメディアミックス商法を展開。
雫、痕、ToHeart、One、Kanonなどのエロゲがインターネットの普及と並行して
怒涛の泣きゲーブームを作り、同時にセンチやシスプリなのどメディアワークス
的商法がオタクからストーリーの重要さを奪います。そして残ったのは
萌えでしたと。これがいわゆる萌えの世代ともいわれるオタク代三世代の
簡単な流れだと個人的には思っているのですが(主に男性視点で、あと
サブカルオタも除外)、アメリカにはこの流れがないと(思う)。


以前からも多少ラブコメはあったりもしたと思うけれど、本格的に
流入し始めたのはここ数年の傾向で、しかも拍車をかけたのは、fansub
といわれる自主翻訳アニメやマンガらしい。アメリカの流れは正直まだ
把握しきれていないのですが、軽く触れた感じでは、セーラームーン
エヴァなどの大きなムーブメントの後、ここ最近急激にみつみ美里の流れを
汲む萌え絵を持つ作品(つまり現在のいわゆる萌え系作品)が流入し、
一つのファン層を作っているような気がします。このファン層の日本と
違うところは、層の広がり方が1/x的反比例グラフのような形を
しているのではないかというところです。つまり、一握りのコアファンと、
なだらかに広がるライト層。その点日本の場合は円の右上1/4を切り取ったような
構造をしているんじゃないかなと思います。つまり萌え系という大きな塊があって
それは外としっかり断絶していると。そのためアメリカの場合は萌えライト層
からの萌えオタへの突き上げが存在するのですが、日本の場合は全体が萌え系
という大きなクラスタを形成しているので、非難が上がるとすれば一般人からか
その他の種のオタからということになります。しかし断絶している分声は届き
にくく、結局内部ではある種宗教的な共有感を持って萌えの信仰は続けられると。


オタクの構造的な問題のほかに、もちろん人種や文化的背景はあると思う
のですが、その点に関してはまだまだ把握しきれていないので今回は
触れないでおくことにします。


って、今日は課題がやばいので更新が滞るとの告知のみの予定だったのですが、
気づいたら何か大量の文章ができあがっていました(亡
やばいっす、やべえ。土曜もパーティなのに。何考えてるんだ俺。
焦りと後悔の念と共に、ごきげんよう