天才、Mark Rosheim氏の発想法



今日はロボット業界では天才と言われている、Mark Rosheim氏のバースディパーティに参加する機会をもらえたので、いろいろと興味深いお話を伺ってきました。


彼はロボットアームの自由度が2だった時代に一気に7まで押し上げ、さらに人工知能まで搭載した人物です。


しかも高校中退→研究者→社長という天才の王道を歩いている人で、現在16個ものロボットに関する特許を個人で取得しているとのこと。(全米1位らしい)こりゃホンモノですわw




まず最初に、ASIMOを見てきたというので感想を聞いてみたところ「よく出来たオモチャ」との返答w いや、マジで何も言い返せなかったw 確かに研究者の視点から見れば、ASIMOは基本的に新しいアイディアを使っていません。これまでもたらされている研究成果を、大金をかけて精密に実装したというのがホントのところです。というわけで、彼はあまりASIMOには興味が無いようでした。


次に発想方について。彼は昔から3Dのイマジネーション能力が高かったらしく、数学的な作業を行わずに、機械の構造のイメージが頭に浮かんでくるそうです。どこまでホントかはわからないですが、数学はほとんどやってないとか。頭に浮かんだイメージを元に試行錯誤することによってクリエイティブな機械を作ってきたそうです。


うわー、天才だぁ、こりゃかなわん。と、最初思ったのですが、ここで終わっては何も役にも立たないので、さらに色々突っ込んでみました。すると、やっぱり出てきましたよ。我々にも十分実行可能で、誰もが一度は思いつくのにも関わらず、ほとんど誰もがやらないか途中で投げ出すことが。


まず、新しいエリアに踏み込むときは、徹底的に、集められるだけの資料を集め、学会に参加し、多くの研究者と直接話して最新の情報を聞き出すそうです。その分野のことを徹底的に調べ尽くすのが第一ステップのことでした。


また、彼は本を集めるのが趣味で、興味を持った分野に関しては、金を惜しまず徹底的に本を買い漁るそうです。これも高校時代から続けているそうで、分野は偏るけど、非常に楽しいとのことでした。


天才っぽいなって思ったのは、レオナルド・ダヴィンチの残した大量のノートを見ることによって、アイディアを得ているという点でした。彼は機械寄りのロボット工学者なので、ダヴィンチの精密に描かれた数々の機械は非常に刺激になると言っていました。


そして、思いついた全てのアイディアをノートに書き留める。彼はこれを高校時代から続けているそうで、ノートはもう200冊を超えたとか。


最後に、アイディアを出す課程や実装の課程で必要とされたり新たに興味を持った知識を補います。


まとめると、土台を作る→アイディアを出す→足りない知識を補う→アイディアを出す→足りない知識を補う、の連鎖を作り出すと。


後はこれを、毎日欠かさず続けるそうです。


やっぱ、才能があって努力を欠かさない人が最強なんだなあ。少年漫画で学んだ通りだ(ぉぃ